前回の鯖に引き続き、同じスーパーに物色にいったところ、手ごろな大きさのカレイが”煮つけ・唐揚げに!”と書いて580円で売っていた。唐揚げを想像したらテンションあがってきたのと、結構、釣りを長くやっているが、なぜかカレイは釣る機会がなく全く捌いたことがないので自分で捌いてみたくなって購入。
とりあえずやってみる
内臓から2つの発見
まず1点目は、おなかが張っていたので何かと思うと、胃袋から小イカが2匹出てきた。海底の砂地に隠れて回遊しているイカを狙っているのだろう。カレイはゴカイなどの餌釣りでしか釣れないのというのが一般的だが、これを見たときに、イカに似せた疑似餌(ルアーやワーム)でも釣れたりしないかと、少し自称ルアーマンの血が騒いだ。
2点目は、肝のところに丸い跡があった(下記画像の右下の少し黄色い丸模様)ので、ピーンときた。アニサキスの兄貴はカレイにもいるとは知らなかったが、少し包丁でつつくとやはり兄貴だった。刺身にするときにはどの魚もいるものだと思って目視で気を付けて調理するべきだなと改めておもった。皆さん気を付けましょうね。
5枚おろし(もどき)
いままで一般的なものより形が変わった魚といえば、コチとかホウボウ、太刀魚、アナゴを捌いてきたので、なんとなく出来るはずと踏んで、なにも見ずにやってみて後で調べることにした。背側からやってみたが、中骨の位置がはじめはよくわからず、エンガワのギリギリを攻めすぎて、中骨の裏側に包丁が入ってしまったが、すぐに修正して、どうにか柵をとることができた。頭をつけたままでおろしたので、裏側の柵をとるときには結構やりづらくなった。なんとか柵取りを終わらせたが、中骨に身が結構残っている個所があったので、やっぱりきちんと段取りをして、やりやすい方法・先人の知恵を享受しておくべきだった。
一般的なやり方の確認と次回
やはり、頭を落としたあとにエンガワ付近に切り込みを入れたうえで、真ん中の背骨側から骨の上を滑らすように身をおろしていくようだ。頭を先に落とす以外は、一般的なやり方に倣っていたみたいだ。今回の経験である程度やり方が分かったので、次回は血抜きをしたうえで5枚おろしをしてみたいと思う。究極の血抜きをしていない状態ではアラの処理にも骨に沿った血管から血が滲み出てくるので見た目も良くない。唐揚げ粉をしっかりまぶして揚げのるので気にしないと思ったが、やはり処理をしておいたほうがいいと思った。
唐揚げ
さて、唐揚げだが、柵取りした身もアラのほうも塩を振っておいて、30分程度冷蔵庫におき水分を出して身を締めておく。今回の味付けは簡単。定番の日清製粉唐揚げ粉だ。ビニール袋に入れてフリフリしてしっかりまぶすだけ。骨のほうは8分~10分ほど、170℃以下でじっくり揚げて、2度揚げで180℃くらいで1分程度揚げた。身のほうは、正直適当で2-3分程度揚げて火が通っていればOKという程度にした。付け合わせで伏見とうがらしと赤黄ピーマンも素揚げして盛り合わせた。
実食
骨は正直、色合い的にも揚げ過ぎたかと思ったが、これくらい揚げたおかげで、しっかり骨せんべいになっておりパリパリ・香ばしさ抜群になっていた。身のほうは皮目は少し柔らかめになったが、身がホクホクになっており、揚げたての身から出るほどよい蒸気とともにいただいた。