酒蔵の町 東広島市西条
緊急事態宣言も解除されて、少し遠出を検討していたときに、10月という時期もあり、かなり前に親を西条酒まつりに連れて行ったことを思い出した。寒くなってきたので、昼間に酒蔵巡りをして、夕飯は家に帰って美酒鍋で温まろうという計画をたてた。東広島市は広島県の中央あたりに位置していて広島市から電車で40分程度上り方面にある市だ。その市役所所在地が西条で、歴史的には宿場町として栄えて、いくつもの酒蔵がある酒のまちになっている。例年だと10月に酒まつりが開催されるのだが、コロナ禍の影響でオンラインでイベントをやっている状況のようだ。前回、親と来た時とは違い、最近は駅も酒蔵通りもかなりリニューアルされている。
美酒鍋とは
酒蔵の蔵人たちの賄い料理だったとのことで、酒をふんだんに使って肉・野菜を煮込むのだが、利き酒に影響がないように塩・胡椒でシンプルに味付けにしているとのこと。賄いから発展しているので、特に材料の厳格な決まり事もないようで、それぞれの蔵やお店、家庭で材料をアレンジして作っているようだ。また、すき焼きと同様、溶き卵と一緒に食べるのも特徴の一つだ。なので、親は酒まつりのその後に何回か自宅で作っていたみたいで、”西条の塩すき焼き”と呼んで食べていた。通常のすき焼きよりもサッパリと食べられるので、結構リピートしていたようだ。
材料
- 砂肝、鶏モモ肉、豚バラ 各200~250g程度
- 糸こんにゃく 一袋
- 厚揚げ 2枚
- 白菜 200g(1/8個分くらい)
- えのき 半袋~一袋
- 玉ねぎ 1/2個
- 長ネギ 1本
- にんにく 1片
- 塩・胡椒 適量
- サラダ油 大1程度
- 日本酒 300~500cc程度
作り方
ニンニクをスライスにして油で炒める。香りがたったら、お肉をいれ塩コショウを少し振る。火が通り始めたらその他具材をどんどんいれて少し炒める。酒を具材が浸る程度にれて煮込んでいく。塩と胡椒で味を調えて完成。
食べ方
すき焼きと一緒で、溶き卵を器に用意して、それに浸けて食べていく。親が塩すき焼きというのも納得で、砂糖もいれていないので、酒のもつ甘味と野菜のもつ甘味が塩と胡椒で際立って、優しいさっぱりとした味わいになる。砂肝のシャキシャキも、豚バラの脂も非常にマッチしていて、結構な量をペロリといけてしまう。せっかくなので西条のお酒を冷酒で一緒にいただいた。もちろんお酒もペロリといってしまった。。。
その他酒蔵通りにて
酒蔵がある通りの一角に、くぐり門というカフェ・ショップがあったので、そこでペットボトル入りの珈琲豆と酒粕入りのうどん麺を購入して帰った。また途中で酒の仕込み水の地下水が汲める場所があったので、買った珈琲を淹れるのに汲んで帰った。珈琲は珈琲考具の出番があるのと、うどんは伊勢うどんに引き続き、ご当地麺を楽しもうと思う。
祭りで人がいっぱいいるときとはまた違い、今回はほどほどの観光客がいる状況だったので、のんびりと散策することが出来た。お酒は飲むことができなかったが、酒蔵ならではの見どころに加えて、いろいろ工夫しているお店がオープンしていたので、かなり気分転換になった。お酒好きの人は、電車・バスを利用していって、各酒蔵で利き酒を楽しんでもいいのかと思う。